ウカンムリ日記
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2020年、新しい年になりました。今日は早くも、立春。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

オリンピックイヤーでもある今年に「幸せ感」について考えてみるのも良いかもしれません。前回の東京オリンピックが開催されたのは1964年で、私は小学生でした。

新幹線が開通し、家庭にカラーテレビが一気に普及するなど日本全体が高揚感に満ちていたように思います。高度経済成長期にあり、オリンピックの6年後に開催された大阪万国博覧会の華やぎとともに、戦後の貧しさから抜け出たことを象徴するような時期でした。

こういった経済の成長とリンクするのが、環境問題です。世界に目を向けますと1972年の国連人間環境会議(ストックホルム)を皮切りに、国際的な議論が活発化。20年後の1992年にはリオデジャネイロで環境と開発に関する国連会議(地球サミット)が開催され、1997年には地球温暖化防止京都会議(COP3)にて京都議定書が採択されました。その間、日本ではバブル景気(1986〜1991年)も経験。日本中が浮かれていたバブリーな時代に、対策も考えずに進んだ環境汚染。考え続けなければならないのに……。幸せ感とは、経済の成長時に味わうものなのでしょうか?

さて、2020年の始まりにあたって話題をもう一つ。

リトアニアでは2020年を「杉原千畝の年」と宣言しているそうです。第二次世界大戦中、ユダヤ人難民を救うためリトアニアで「命のビザ」を発給した外交官・杉原千畝氏(1900-1986)の存在が広く知られるようになって久しいですが、2020年は命のビザの発給から80年、杉原氏生誕120年の節目の年とのこと。彼の決断が多くの人命を救い、その救われた命が広く深く今や未来に繋がれていることを思うと、人として誇らしい気持ちになります。

岐阜県出身の杉原千畝氏は、実は旧制愛知県立第五中学校(現・愛知県立瑞陵高等学校)の卒業生。私も同じ学校の卒業生ですから、千畝氏は大先輩です(ちなみに私の父や兄も同じ学校出身です)。

人としての「幸せ感」を考えてみたくなる存在、千畝氏の信念や行動にも思いを巡らせながら、2020年も良い年でありますようにと祈っています。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

守富環境工学総合研究所

守富 寛

 

写真は守富環境工学総合研究所(Meel:ミール)が入っている「問屋街」の裏側壁面。隣接する37階建てビルの2階回廊からの眺めです。今年の展開が楽しみ!

 

皆さま、穏やかなクリスマスですね。いかがお過ごしでしょうか。守富環境工学総合研究所(Meel:ミール)では明日スタッフや関係者10名が集まり、ミールの人物多様性研究会「人間図書館、はじめます。」&忘年会を開く予定。インフルエンザが流行り始めたようですが、どうか無事に開けますように。

さて、本日は所長の守富寛が現在連載中の情報誌、加工技術研究会発行のコンバーティング総合情報誌『コンバーテック』をご紹介いたします。同誌は、フィルム・シート、金属箔、紙・板紙、機能紙、不織布、合成紙、繊維、鋼板、炭素繊維複合シート、薄膜ガラス、セラミックシート、発泡シートなどのウェブ・シートをベースとする様々な加工技術(コンバーティング・テクノロジー)にスポットを当てた技術情報誌です。

加工技術研究会ウェブサイトhttps://www.ctiweb.co.jp/jp/

守富所長は「炭素繊維強化プラスチックの応用の現状と将来展望」をテーマに6回掲載です。

写真は2019年12月号。連載の第3回目として「海外におけるCFRP/CFRTPリサイクル技術の現状」と題し、執筆いたしました。

ご興味のあるかたにお読みいただければ幸いです。

(スタッフC)

皆さま、こんにちは。師走に入ったとたんに、気づけばもう後半。お忙しい日々のことと思います。

さて、今日は守富環境工学総合研究所(Meel:ミール)で来週からスタートする取り組み「ミールの人間図書館、はじめます。」について。

この取り組みをご説明する前に・・・。

「ヒューマンライブラリー」という言葉をお聞きになったことはありますか?これは2000年にデンマークで始まり、障がい者やホームレス、セクシャルマイノリティなど、社会のなかで誤解や偏見を受けやすい人々が「本」になって、一般の少人数の「読者」と対話をすることを基本に、世界中に広まりました。現在はいろいろな解釈や手法をもとに活動があるようです。

「人」を「本」に見立てる。それは言われてみればなるほど!ですが、なかなか発想できない着眼点ですね。本の表紙を開ければいろいろな物語が待っているように、人という本もさまざまな物語があることでしょう。

ミールの人間図書館では、その人の人生や暮らし、夢中になっていることなど、物語の一章や一節のように語ってもらい、読者である参加者がその物語を聞き、そして語り合う場になればと願っています。人間図書館はすなわち、人物多様性を研究する場でもあります!

ということで、まずはミールのスタッフ間ではじめてみたいと思います。人物多様、ユニークな人たちが集まっているので、きっとにぎやかな図書館になるのでは、と想像しています。

第一回目は12月26日(木)午後5時から、ミール3階にて。「本」となってお話をするのは2人。どんなタイトルの本か、目次なのかなと楽しみにしているところです。

(スタッフC)

 

 

2019 年 11 月 11 日

レトロなデザイン

皆さま、こんにちは。気持ちの良い青空がつづく岐阜。さきほど、ほんの少しの時間、雨が降りました。公園のなかを歩いて事務所に来たら、雨に洗われた木々が輝いていました。日の光っていいですね。

さて、先日、守富所長とともに、某所に打ち合わせに出向いた折、守富環境工学総合研究所(Meel :ミール)がある岐阜市問屋町の話題になりました。岐阜に長く暮らす私などは、習慣として「とんやまち」と呼ぶのですが、面談してくださったお相手の方が「といやまち」とスッとおっしゃるので、ハッとしました。岐阜で長く住んでいないかたは「といやまち」って呼ぶのが普通なのかな、と。なんだかスマートな響きに感じて、久々に「とんやまち」?「といやまち」?の「問屋町問題」を思い出しました(笑)。

その後、所長を送るため、私は初めて自分のクルマで問屋町に入るチャンスがありました。(というと大げさですが、なんとなく繊維業の人たちじゃないとマイカーでは入りにくいように勝手に思っていました)。ちょっとドキドキしたその時に、「あ、私、問屋町の女になった気分!」と思いました。

そのようなわけで、岐阜市問屋町を舞台にした花登筐さんの小説『問屋町の女』を古本屋さんで探し、やっぱり手に入れることにしました。「日本の古本屋」というサイトで探した結果、3件ヒットしたなかに、岐阜市内の古本屋さんがありましたので迷わずオーダー。

届いた本以上になんだかうれしかったのは、昔なつかしい新岐阜百貨店の紙袋に丁寧に包まれていたことです。岐阜の古本屋さんならではの取り合わせ。

問屋町のアーケード街も通りごとにデザインに主張があります。4丁目のデザインはレトロでちょっと不思議で、お気に入りです(半分とれているのかな?)

今日の写真は新岐阜百貨店と問屋町4丁目のデザインのコラボです。

(スタッフC)

 

 

皆さま、こんにちは。

今日はミール風ブックトーク「読んでミール?」の第4弾をお届けします。

ミールの仕事の4つの柱を一つずつテーマにして進めてまいりましたブックトーク。4回目は「リサイクル」がテーマです!

リサイクルという言葉、普段からよく使っていますね。広辞苑には「資源の節約や環境汚染防止などのために、不用品・廃棄物などを再利用すること」とあります。なるほど。でも、あらためて考えてみますと、リサイクルの語は身近でありながら、人によって解釈や思いがさまざまのような気もします。では、本を紹介するブックトークではどんな風に展開したらいいのでしょう?!と、ブックトーカーの二人は今回も深い迷いの道へ・・・。

あちこち寄り道、行きつ戻りつする時間のなかでスタッフNが、あっ!と思いついたのが、リサイクル=再生という考え方です。再び生きる、生き直す。この視点で本棚を眺めると、あれもこれも!とこころがふわ〜んと広がります。一方、スタッフCは、サイクルという大きなめぐりに人が関わってリサイクルも生まれるのかな、と考えました。

そんな訳で、第4弾「読んでミール?」の始まり、はじまり。

 

Book Talker Naomi***

 

グリム童話

「ブレーメンの音楽隊」

このお話は年をとって役に立たなくなったため食事が与えられない馬や捨てられてそうになった犬や猫、そして明日スープにされそうなニワトリが新天地を求めて一緒にブレーメンへ旅をする話。

途中で見つけた「泥棒の家」で力を合わせて泥棒をやっつけて、みんなで仲良く暮らす…誰もが知っている童話です。

これが何故リサイクルか?

物が古くなっても使い方次第、人が年をとってもアイディア次第で「役に立つ」というエールを込めて選びました。

そしてスタッフCさんのアドバイスを受けて、同じ「ブレーメンの音楽隊」でも様々な本を見比べてみました。

それぞれに素敵な絵や言葉、中には工夫を凝らしたしかけ絵本や折り紙で作ったもの(最後におり方説明付き)など沢山種類があって…こういう楽しみ方も良いなと感じました。

 

【読みくらべ&眺めくらべも楽しい!ブレーメンの音楽隊いろいろ】

◎福音館書店(グリム童話)ハンス・フィッシャー 絵  せたていじ 訳

◎小学館(世界名作おはなし絵本)和歌山静子 絵  寺村輝夫 文

◎フレーベル館 (キンダーおはなしえほん)なかのひろたか 絵  間所ひさこ 文

◎講談社(えほん世界のおはなし)ブライアン・ワイルドスミス 絵  角野栄子 文

◎(はじめてのしかけ絵本)学習研究社 絵 かいちとおる

◎(おかあさんとつくるおりがみえほん)著者 桃谷好英 桃谷澄子

 

次の2作は「リサイクル」=「再生」と考えて選びました。

 

横山秀夫著

「ノースライト」(2019)新潮社

一線から外れた建築士が望まれて、久々に情熱を燃やして評判になる家を作ったが…4カ月経っても依頼主は住んでいないどころか行方不明になっている。という所から始まるミステリーで、その依頼主を探す中で建築家としての再生、離婚した妻子との家族としての再生、そして過去に事故で亡くなった父への思いの再生を描いた作品です。

小説には人間の再生について扱ったものは沢山ありますが…この作品は上質のミステリーである上に、建築の世界についての専門的な話とか有名な建築家「ブルーノ・タウト」の家具や工芸についての話など魅力的要素が満載です。

その中でも横山秀夫さんが描く男同士の友情に感動間違いなしです。

 

東野圭吾著

「秘密」(2001)文藝春秋

乗っていたバスが崖から転落した母親と小学5年生の娘。娘をかばった母親は死に、意識をとりもどした娘には何故か母親の意識が入れ替わっていた。

その「秘密」は夫にだけ明かされ、妻は小学生として生きるという再生を決意する。

表面上は親子でありながら2人でいる時は夫婦の会話…ちょっと奇妙な楽しい生活も娘(妻)が大人になった時に転機がきます。

「このままではいけない」とお互いを思い合っての最後の決断。

2人だけが知る切ない「秘密」とその再生への道に涙が溢れます。

あり得ない不思議ワールドの話ですが…これもひとつの再生の形かなと思いました。

 

 

Book Talker  Chie***

 

リサイクルという言葉を考え始めると、循環やめぐりの大きな「輪っか」を想像し、自然や植物のめぐりを思い浮かべます。そこへ人が介在することで輪っかがゆがんだり、楽しくなったり。人の暮らしが輪っかのなかに入り込み、なじみながら変化する。そんななかで生まれるものもリサイクルの側面なのかなと考えました。ということで、かなりこじつけですが、今回は「植物系」3本立て!

 

(1)

モーリス・ドリュオン作 安東次男訳

「みどりのゆび」(1977)岩波少年文庫

フランスの作家が書いた童話で、どこか「星の王子さま」のような独特の雰囲気を持っています。大切なことを教えてくれているのだけど、すこしひねくれやさんのユーモアやセンスを感じながら、単純にはひもといていけないような・・・。

主人公は裕福な家に生まれ育つチト少年。学校を行くのをやめて庭で勉強をするという自由な教育を受けることになり、庭師のムスターシュおじいさんに仕事をいいつけられながら、土のこと、植物のことを学んでいきます。庭の授業、つまり土の授業を考えついたのはお父さん。「土はあらゆるものの起源だからね」というのです。なかなか興味深い考えですねえ。

さて、チトが庭で勉強を始めて、いろんな発見をするうちに自分のおやゆびが不思議なことを起こす「みどりのゆび」ということに気づきます。チトがおやゆびでふれるといろいろなものが植物に変わり、花を咲かせるのです。貧民街も刑務所も、そうしてチトはお父さんの兵器工場にある大砲も花いっぱいに変えてしまいます。お父さんもまちの人も驚きます。お父さんの工場は?兵器産業のまちは?チト少年の発見や思いをたどっていくと、チト少年がどんな存在かにつながる本です。ジャクリーヌ・デュエームの挿絵もすばらしい!

 

(2)

カレル・チャペック著 小松太郎訳

「園芸家12カ月」(1975)中公文庫

チェコが生んだ偉大な作家、カレル・チャペックの作。チャペックは戯曲「ロボット」で労働を意味するチェコ語からロボットという言葉を作ったことでも有名ですね。文筆活動は幅広く、小説、旅行記のほか、愉快な童話も書いています。また園芸をこよなく愛し、この本が生まれました。挿絵は画家、兄のヨゼフ・チャペック。とても味わいがありますよ。

「園芸家12カ月」は園芸ファンはもちろん、興味のない人までもその魅力の渦に巻き込んでしまうとても楽しい本で、園芸家の土づくりに対する、水やりに対する、草取りに対する興味と挑戦と執着(?)つまりさまざまな園芸の日々を一年を通して書いています。

身も心も一年のめぐりのなかで動きつづける哀れで愛すべき園芸家。最後にはこう書いてあります。「われわれ園芸家は未来に生きているのだ。バラが咲くと、来年はもっときれいに咲くだろうと考える。10年たったらこの小さなトウヒが一本の木になるだろう、と。早くこの10年がたってくれたら!50年後にはこのシラカンバがどんなになるか、見たい。本物、いちばん肝心のものは、わたしたちの未来にある。新しい年を迎えるごとに高さとうつくしさがましていく。ありがたいことに、わたしたちはまた一年齢をとる。」

微笑ましくて健気な園芸家がめぐりの一員になれて、自分でもできるリサイクルに堅実に励めますように。

 

(3)

絵・文 群馬直美

「街路樹 葉っぱの詩」(2007)世界文化社

 

「葉画(ようが)家」の群馬直美さんは、美しい葉っぱや実の絵の本を世に出していますが、今回ご紹介するのは、群馬さんが東京近郊の街路樹をたずね歩き、葉っぱと街路樹、街の様子を描き、文章をつづったもの。とても時間をかけて本にされたのだろうと想像がふくらみます。

東京へ行くたびに街路樹の立派な様子を見て、都会の品格を感じます。高さのある豊かな表情の街路樹は、人のこころに静かにゆっくりと季節の移ろいを教えてくれます。もちろん、地方にも街路樹は多く存在し、日常の風景の額縁のような役割を果たしています。街路樹は計画的に植えられた存在ながら、一年のサイクルを感じさせてくれる存在ですね。

自治体ごとに異なるのでしょうが、枯葉や剪定した枝葉はリサイクルされ、腐葉土に。歩行者は落ちている葉っぱや実を拾って、あらためてこの木何の木だったっけ?と感じるのもいいものです。ちなみに私がよく歩く名古屋の道の街路樹には桜があります。雨上がり、雨がかわいていくときに桜餅の匂いに包まれます。ほんとですよ!

 

(スタッフN&C)

 

 

 

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