ウカンムリ日記
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皆さま、こんにちは。いよいよ4月に入りました。新しい職場や環境でフレッシュな気持ちを味わっている方も多いことでしょう。岐阜は桜が満開!スタートの季節にふさわしい雰囲気に包まれています。

さて、おかげさまでミールも今年4月18日、設立5年目に入ります。事務所移転はすでにお知らせいたしましたが、ホームページも少しずつリニューアルしているところです。

現在、「業務内容」などの項目で、ぜひご覧いただきたい資料などを整理しておりまして、随時ミールのウェブサイトにアップしておりますので、ご興味のあるかたはぜひお目通しください。

今日は、所長の守富寛が岐阜大学在職時(2018.2.27)に行った「最終講義」の資料を動画にまとめたものをブログでご紹介させていただきます。講義のタイトルは「環境、エネルギー、そして人」です。

どうぞよろしくお願いいたします。

(スタッフC)

 

 

岐阜大学退官後のMEELの立ち上げ後は,講演会の他に,放送大学の面接授業(北陸・東海ブロック)にも協力させていただいていますが,コロナ禍で,講演も講義もWebセミナー形式が多く,「飲み会」も「お食事会」もなく,このまま老いてゆくのも虚しくもあり,アフターコロナでの「飲み会」企画お待ちしています。

開設当時に目標としたワールドカフェ(ワイワイガヤガヤの知の拠点)とアカデミックストリート(駅前専門書図書館と塾)構想は,コロナ禍もあり,また,岐阜駅前にも関わらず,認知度も需要もあまりなく,開店休業状態が続いています。

そんな時期ではありましたが,アートウォール構想は事務所の外壁・側壁を飾ることができましたし,問屋町の組合と元岐阜美術館館長の古川先生の協力を得て,「青い空と白い雲」の南壁大壁画作製に至ったことは大きな一歩を踏み出したように思っています。

(守富環境工学総合研究所 所長 守富寛)

CFPRの溶融テープによる接着で連続糸化

リサイクルについては,2010年代から岐阜大学に在籍時に持ち込まれた炭素繊維リサイクルの開発に端を発し,当初はCFRP廃材からの炭素繊維(CF)回収が主だったのですが,中間基材となるペレット,不織布,ペーパーの試作や用途開発が求められ,その後も川上,川中,川下の関係各位と交流させていただいています。

しかしながら,狙った具体的な量産には至らず,現在は中間基材としては関心の低かった不連続のリサイクルCFの連続化を目指して,撚糸(撚り糸)や編組(三つ編み)の技術開発を行っています。

特に,「自動車リサイクル高度化支援事業」(経産省) で行われた3年間の事業(CFRPのCar to Carリサイクルへ 向けた実証 )に協力,2020年度までは溶融テープによる接着で連続糸化に見通しが立ち(動画公開),その後の自主研究により空気だけで接着するCF100%連続糸化に成功し,量産と用途の検討に入っています。

CF回収:
»世界中で廃棄される炭素繊維強化プラスチックを岐阜の英知を終結してリサイクル。(岐阜大学広報)

Car to Car:
»2019年度 自動車リサイクル高度化支援事業について(日産自動車株式会社)

»報告書1
»報告書2
»報告書3

連続糸化(溶融テープ):
連続糸化(空気接着):

 

(守富環境工学総合研究所 所長 守富寛)

 

環境では,地球環境汚染物質として,二酸化炭素以外の温暖化ガス(亜酸化窒素やメタンなど)の対策抑制技術などに, 1990年代に取り組んでいましたが,国内の発生量が減少したことから,大気汚染に関わる重金属問題にシフト,特に水銀はその後の「水銀に関する水俣条約」(2017年発効)に繋がり,現在も水銀のマテリアルフローなど全般に関わっています。

N2O:
»地球温暖化ガス:亜酸化窒素の人為的排出
»化石燃料燃焼における亜酸化窒素の生成機構

水銀:
»大気排出基準等専門委員会(第10回)
»石炭燃焼プロセスにおける水銀の挙動と抑制技術
»第9回 産業構造審議会 産業技術環境分科会 産業環境対策小委員会

また,環境という面では,岐阜県の環境審議会やその他の廃棄物関連の委員として行政に参画する一方,県内外の自治体の廃棄物処理施設の審査にも焼却システムの専門家として関与しており,ご質問や相談事があればご一報ください。

»岐阜県環境審議会
»次期ごみ処理施設整備(岐阜羽島衛生施設組合)
»第1回 下呂市廃棄物減量等推進審議会

 

(守富環境工学総合研究所 所長 守富寛)

エネルギーでは,ライフワークでもある「石炭」を中心に活動しています。

国内では,東日本大震災後の原子力発電所停止に伴い,火力発電は天然ガスへの拡大と既設の石炭火力のフル稼働が求められてきましたが,ここに来て,COP26(第26回気候変動枠組条約締約国会議)後,「石炭は温暖化の元凶」とされ,世界中の石炭火力を2030年までに段階的に停止する方向となり,「石炭」に関わる者としては暗雲が立ち込めている状況です。

私の関わっているのは,
CCS:段階的停止のために,まずはCO2回収に可能性を信じ,アドバイザー委員として国策プロジェクトの検討会に参加しています。

»我が国におけるCCS事業について(平成29年9月5日 環境省地球環境局)

CCT:長くクリーン・コール・テクノロジー(環境に優しい石炭利用)を目指して,高効率な火力発電システム(IGCC, IGFC, )や排ガス処理(NOx, SOx, 煤塵,重金属(特に水銀))に関わってきました。最近では,石炭火力の今後と産炭地協力(国際協力)が主となりました。

»クリーンコールテクノロジー開発の推進(一般財団法人石炭フロンティア機構)
»インドネシアへの協力:PYC International Energy Conference
»中国との協力:先進的な火力発電技術等の海外展開推進事業(資源エネルギー庁 石炭課)

バイオマス利用:岐阜大学では長く10年以上に亘り,姉妹校であるブラジルのカンピーナス大学との環境・エネルギーに関する交流に努め,特にサトウキビなどからのバイオマスエタノールの普及に協力してきましたが,日本ではなかなか受け入れられず交流するには至らずでしたが,大気・水質の環境問題では成果を得ています。国内では林野庁の未利用バイオマス利用に2020年まで協力してきました。

»ブラジル:カンピーナス大学
»林野庁:林野庁補助事業 2019年度 「地域内エコシステム」技術開発・実証事業

 

(守富環境工学総合研究所 所長 守富寛)

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