ウカンムリ日記
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2019 年 7 月 25 日

長良のぶどう

皆さま、こんにちは。梅雨明けしたのかどうなのか、本格的な夏がやってくる直前、いかがお過ごしでしょうか。

さて、守富環境工学総合研究所(Meel:ミール)がある岐阜県岐阜市の夏の風物詩といえば、長良川の鵜飼。千三百年の歴史を誇り、織田信長など時の権力者にも愛されてきた鵜飼は全国的にも知られています。でも全国的には知られていなくても地元の人たちに愛されている岐阜市長良地区のぶどうも百年の歴史があり、その美味しさはなかなかのもの。長良川畔の堤防に、ぶどうの直売所が並ぶ様子は、岐阜市の夏を彩る風物詩の一つです。

ぶどうの産地としては山梨や長野が有名どころですね。岐阜市長良地区のぶどう栽培が始まったのは大正時代、山梨県から岐阜へ移住されたかたによりスタートしました。岐阜に転勤したお兄さんのすすめで見に来て、長良地区が故郷の甲府盆地を流れる笛吹川畔の景観に似ていたことが決め手だったそうです。

とはいえ、岐阜市は他のぶどう産地と比べると「多雨」で、ぶどう栽培の好適地とはいえない土地。そのため先人たちが努力を重ねて「今」があります。長良地区のぶどう畑のほとんどがビニールハウス風なのは、雨が当たらないようにするためなのです(ビニールは天井のみ。横は通気性がよいようにビニールはありません)。

昭和36年からはぶどう狩りが始まり、レジャースポットとして大賑わいだった時代がありました。そして昭和49年頃から農家が直接お客さんに売る「直売」スタイルが定着。ぶどう畑の脇や堤防沿いの道路に直売所が設けられ、農家さんが直接お客さんの声を聞きながら、リピーターの期待に応えようと美味しいぶどうづくりを続けているのです。

デラウェアと巨峰がメインですが、農家によってはいろいろな種類を作っていて、綺麗な色合いのバリエーションにも心が浮き立ちます。時期は7月下旬から9月いっぱいまで。糖度が高く、みずみずしい長良のぶどう。試食をしながら直売所めぐりも楽しいですよ。ぜひ味わってみてください。

(スタッフC)

 

 

 

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