エネルギーでは,ライフワークでもある「石炭」を中心に活動しています。
国内では,東日本大震災後の原子力発電所停止に伴い,火力発電は天然ガスへの拡大と既設の石炭火力のフル稼働が求められてきましたが,ここに来て,COP26(第26回気候変動枠組条約締約国会議)後,「石炭は温暖化の元凶」とされ,世界中の石炭火力を2030年までに段階的に停止する方向となり,「石炭」に関わる者としては暗雲が立ち込めている状況です。
私の関わっているのは,
CCS:段階的停止のために,まずはCO2回収に可能性を信じ,アドバイザー委員として国策プロジェクトの検討会に参加しています。
»我が国におけるCCS事業について(平成29年9月5日 環境省地球環境局)
CCT:長くクリーン・コール・テクノロジー(環境に優しい石炭利用)を目指して,高効率な火力発電システム(IGCC, IGFC, )や排ガス処理(NOx, SOx, 煤塵,重金属(特に水銀))に関わってきました。最近では,石炭火力の今後と産炭地協力(国際協力)が主となりました。
»クリーンコールテクノロジー開発の推進(一般財団法人石炭フロンティア機構)
»インドネシアへの協力:PYC International Energy Conference
»中国との協力:先進的な火力発電技術等の海外展開推進事業(資源エネルギー庁 石炭課)
バイオマス利用:岐阜大学では長く10年以上に亘り,姉妹校であるブラジルのカンピーナス大学との環境・エネルギーに関する交流に努め,特にサトウキビなどからのバイオマスエタノールの普及に協力してきましたが,日本ではなかなか受け入れられず交流するには至らずでしたが,大気・水質の環境問題では成果を得ています。国内では林野庁の未利用バイオマス利用に2020年まで協力してきました。
»ブラジル:カンピーナス大学
»林野庁:林野庁補助事業 2019年度 「地域内エコシステム」技術開発・実証事業
(守富環境工学総合研究所 所長 守富寛)
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