2022/11/01
皆さま、こんにちは。新着情報の更新が大変遅くなりましたが、本日は守富環境工学総合研究所(Meel:ミール)の3階、「夢工房」(実験室)で日々進めております「秋の大改造」進捗のご報告をいたします。
その前に、少々説明をさせていただきますと、ミールでは業務の一つとして、開所以来、不連続のリサイクル炭素繊維の「連続化」を目指して、撚糸(撚り糸)や編組(三つ編み)の技術開発に取り組んでおります。とくに「自動車リサイクル高度化支援事業」(経済産業省)で行われた3年間の事業(CFRPのCar to Carリサイクルへ向けた実証 )への協力により、2020年度までには溶融テープによる接着で連続糸化に見通しが立ち、その後の自主研究により、「空気」だけで接着するCF100%連続糸化に成功。量産と用途の検討に入っておりますことは本ウェブサイト内「業務案内」でご報告の通りです。
その後、本年2月には、岐阜問屋町内の小移動ながらミール本拠地のビルを変え、新たな拠点のうち3階すべてを「夢工房」と名づけ、装置類を新レイアウトにて配置。そして現在、「秋の大改造」に取り組んでいます。
さて、今回の大改造の主な目的は二つ、(1)連続糸化する諸工程(焼成、カット、接合、巻取り、撚り・編組など)の「操作性の向上」と、(2)各工程で集塵機能を高めることによる「環境性能の向上」です。連続糸化のさまざまな工程で炭素繊維の微細な粉が出るため、今後、商用化していくためには作業を担う人に健康障害が起こらないよう環境の良い装置にしていくことが重要だと考えているからです。
これまでの経験を活かしながら、手と頭をフルに動かし取り組んでいるところで、秋の大改造も、心臓部にあたる工程部分の保護・補完を残すのみとなりました。
近日中に、あらためて本サイトのブログ「ウカンムリ日記」でご紹介できればと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。
写真で一部をご紹介します。とにかく見たくなる装置です!
動画でも近日公開予定です。乞うご期待!